歯列矯正を始めるにあたって一番大切なのは病院選びかも知れません。

できれば矯正の専門医を探すのがいいかと思います。

ですが矯正歯科の免許というものはありません、歯科医師の免許があれば矯正歯科と表示することが法律で認められています。

~歯科医師免許4つの標榜科目(ひょうぼうかもく,表示できる診療科)~

・歯科
・小児歯科
・矯正歯科
・歯科口腔外科

 
 

このような現状の中で矯正の専門医を探すことが、よりよい矯正歯科を探す目安となります。

矯正の専門教育を受けた医師は各団体により「認定医・専門医」の資格を得ています。
いずれも矯正歯科医としての経験がないと取れない資格となっています。

~認定医・専門医になるまでの流れ~

歯科医師免許6年+1年の臨床研修(医療現場での研修)を受ける
(ここまでは通常の歯科医師と同じです)
その後、各大学の矯正教室に入局して2~3年の基礎研修を受け、さらに3年間の臨床研修(大学や矯正歯科で)を受けます
その後各学会,団体の審査、試験に合格しなければなりません

 

矯正の認定医・専門医の試験を行う学会や団体は複数ありますが、中でもより厳しい専門医を認定している学会・団体は下記の3つとなります。
(現在この3団体「日本矯正歯科協会、日本矯正歯科学会、日本成人矯正歯科学会」がそれぞれ専門医制度を設立し、共通の基準作りを検討しています。)

 

日本矯正歯科協会(JIO)日本歯科矯正専門医学会(JSO)
2004年に日本歯科矯正医認定機構(JBO)を設立
専門医認定審査(JBO専門医)には100症例必要

専門医
(1) 矯正専従医としての経験が5年以上あること。
(2) 100症例以上の矯正治療経験を持つこと。
(3) 100症例の治療実績の中から審査委員に指定された5症例につき臨床能力評価を受け、合格すること。

 

日本矯正歯科学会(JOS)
1926年に設立された最も会員数の多い団体
専門医審査には10症例必要

認定医
(1) 歯科医師免許を有する者。
(2) 歯科医師免許取得後、引き続き5年以上の学会会員である者。
(3) 学会指定研修機関における矯正歯科基本研修修了の後、その期間を含めて、5年以上にわたり、矯正歯科臨床研修を修了した者。または、同等の学識、技術、経験を有すると判断される者。
(4) 学会の認めた刊行物に矯正歯科臨床に関連する論文を発表した者。
(5) 学会倫理規程を遵守する者。

専門医
(1) 歯科医師免許を有する者。
(2) 学会認定医資格を有する者。
(3) 7年以上継続して学会会員である者。
(4) 学会の認めた刊行物あるいは学会の認めた学術集会において、矯正歯科臨床に関連する報告を発表した者。
(5) 学会倫理規定を遵守する者。
専門医認定試験
(1) 課題症例10症例の提出とそれについての試問。

指導医
(1) 申請時点において基本研修機関に常勤する者。
(2) 12年以上の学会会員である者。
(3) 12年以上矯正歯科の臨床、教育、研究に専従している者。
(4) 認定医である者。
(5) 大学の附属病院で主に矯正歯科治療を行なう診療科において、矯正歯科臨床に関し3年以上の教育歴および相当の研究業績を有する者。

 

日本成人矯正歯科学会(JAAO)
成人の矯正歯科医療の高度な水準の維持と向上に努めるため1993年に発足
認定医審査には6症例、専門医審査には10症例必要

認定医申請資格
(1~3項、あるいは1、2、4項の要件をすべて満たさなければならない)
(1) 日本の歯科医師免許を有すること。
(2) 本学会に5年以上継続して在籍していること。但し、本学会入会以前に他の矯正歯科関連学会に在籍していた場合は認定委員会の議により同様に換算加算する場合がある。
(3) 本学会認定医研修プログラムを終了しているかあるいは、本学会の認める矯正歯科専門医療機関(大学歯学部附属病院矯正歯科、その他)に2年以上在籍して矯正歯科基礎研修を修了し、本学会の実施する認定医申請資格試験に合格していること。但し、本学会の認定研修施設に5年以上在籍し認定研修プログラムを終了していると認定研修施設の責任者が認めた場合、あるいは本学会の認める矯正歯科専門医療機関(大学歯学部附属病院矯正歯科、その他)に5年以上在籍して認定研修プログラムを終了していると認められた者は、この試験を免除する。
(4) 本学会の認定研修施設あるいは本学会の認める矯正歯科専門医療機関に5年以上在籍していると同等の矯正臨床経験を有すると認められる者は、本学会の認定研修プログラムを修了し、本学会の実施する認定医申請資格試験に合格していること。
認定医資格条件
(1) 本学会の認定研修施設あるいは本学会の認める矯正歯科専門医療機関に常勤在籍5年以上の者は、自身の治験6症例(成人症例4症例以上を含む)を提出し、内1症例以上本学会に発表または展示し、本学会誌に症例報告として掲載していること。
(2) 本学会の認定研修施設あるいは矯正歯科専門医療機関に常勤在籍5年未満であるものは自身の治験15症例(成人症例8症例以上を含む)のリストを提出し、内6症例の審査を受けるものとする。15症例の内1症例以上本学会に発表または展示し、本学会誌に症例報告として掲載していること。
(3) なお、本学会で学術発表または学術展示を行った場合、あるいは本学会誌に症例報告以外の学術論文を掲載した場合には症例提出数として考慮することがある。但し、この措置は1症例分に限り行うものとする。

専門医申請資格
(1) 本学会の認定医であること。
(2) 本学会の認定医取得後、2年以上経過している。
専門医認定試験
(1) 課題症例に基づく自信の治験10症例の提出。

指導医申請資格
(1) 本学会の認定医取得後、2年以上経過している。